国際親善試合 第1戦(vsアメリカ)試合結果
なでしこジャパン 0(前半0-2)2 アメリカ女子代表
試合詳細(→JFA公式)
国際親善試合 第2戦(vsアメリカ)試合結果
なでしこジャパン 0(前半0-1)2 アメリカ女子代表
試合詳細(→JFA公式)
日本猛攻見せるも、アメリカに2連敗2008年8月15日、中国は北京五輪準々決勝で日本に0-2で敗れたことにより、名実ともに女子サッカーにおけるアジア盟主の座を日本に明け渡した。
より最近の話では、2011年女子W杯出場最後の椅子を争ったAFCアジアカップ3位決定戦でも、中国は日本に再度0-2で敗れている。中国は96年五輪(銀メダル)・99年世界選手権(準優勝)などの成績を残し、本命アメリカの対抗馬と言える存在だったが、今年のドイツW杯には姿すら見せなくなってしまった。
その一方で、日本はAFCアジアカップの結果を経て世界ランキングも4位まで上げ、世界最高のディフェンダーをも惑わすようなスキル、そしてスマートさを備えたチームに成長した。08年北京五輪でのベスト4が、現在までの日本の国際部隊における最高位となっている。
しかし、BIG3と呼ばれるアメリカ・ドイツ・ブラジルの壁は今なお高く、5月18日(水)に行われたアメリカ戦(0-2)の結果からもわかるように、日本とアメリカの間にはまだ決定的なレベルの差がある。
夏のドイツW杯での組み合わせがこれ以上ない結果となったのは、日本にとって最高のニュースであった。日本が対戦するのは、ニュージーランド(世界ランキング24位)・メキシコ(同22位)・イングランド(同10位)である。もし、日本が1位でグループを突破し、ドイツが躓くことなく順当に1位抜けをすれば、日本は準決勝までBIG3との対戦を避けることが出来る。
3月に日本を襲った震災もあって、今大会で日本を応援する声は大きいだろう。しかし、日本はそのような心情的な側面からの声援だけでなく、彼女らが得意とする展開の速い攻撃やコンパクトな守備といった自らのプレースタイルでも観客を味方につけることが可能なはずだ。

「私は日本チームを非常にリスペクトしている。」と語るのは、日本の攻撃を受けたアメリカ代表GKのホープ・ソロだ。
「日本は最もクリエイティブさを見せるチームの1つ。」とコメントしている。
日本が誇るスピードを考えれば、決して油断していいようなチームではないのは間違いない。相手キーパーをかわしてシュートを放ったはずなのに、DF岩清水にボールを掻き出されたアレックス・モーガンは、その苦い経験から十分身にしみたはずだ。
「日本は非常に良いチームだ。」
そう語ったのは、アメリカのピア・スンドハーゲ監督。
「日本との2試合は良かった。我々が前に進むための課題が、日本のおかげで見えてきた。」
また、日本には若いタレントを生み出す確かな潮流がある。2000年代初めにはアメリカのWUSAで、最近ではWPSの両リーグでプレーした32歳の澤穂希は、近年の日本女子サッカーを牽引してきた最年長だ。
(補足:WUSA・WPSは共に米国の女子プロサッカーリーグ。WUSAが経営難に陥り運営休止した後、WPSが2009年3月に開幕した。)

澤と同じく26歳の宮間あやも現在アメリカで引っ張りだこの選手で、09年にはWPSレギュラーシーズン王者となったロサンゼルス・ソルでブラジルのマルタなどとプレーしている。さらに、2008年U-17女子W杯でゴールデン・ボール賞を受賞した18歳の岩渕真奈を始めとする新しい世代も台頭してきた。
アラバマ州バーミングハムからアメリカとの第二戦の応援に駆け付けたホンダサトシさんは、日本チームにもドイツW杯で優勝するチャンスがあると考えているようだ。彼は新戦力の台頭でチーム力の底上げがされたとしながらも、99年の世界選手権から今なお日本のキープレイヤーとして活躍する独デュイスブルク所属の安藤梢についても「ファイティングスピリットを持ったいい選手だ」と称えた。
ただ、ドイツやアメリカのようなチームと対戦したとき、日本には明らかな弱点が存在する。先日のアメリカ戦に登録された日本選手の中で最も高身長だったのは、DF熊谷紗希とGK海堀あゆみで共に170cmちょっとだ。これでは180cm弱あるドイツのビルギット・プリンツやアメリカのアビー・ワンバックのようなFWには対応しきれない。
日本の前線を務める岩渕や大野忍は155cmほどしかない。特に岩渕はより背のあるアメリカDFとマッチアップしなければならなかった。もっとも、前半最大のチャンスは彼女が放ったシュートだったのだが。
第一戦で大野と永里優季に繋げなかったように、第二戦の大野と岩渕も全くラストパスを受けることが出来なかった。
GKのソロは次のように語っている。
「日本はエリア内で少しボールを繋ぎ過ぎた。」
「もっとシュートを打った方がいい。ただ、日本はどんどん良くなっているし、今後結果を残していくだろう。」
日本の佐々木則夫監督は、W杯に向けたチームの完成度は60%くらいだと述べている。監督はまだ選手の入れ替えも考えているようだ。以前、フロリダ州立大学で活躍した山口麻美がいないことには驚かされた。
また、日本はドイツへの移動前にさらなる親善試合の計画も立てている。
俯瞰してみれば、日本はまだ長い成長の道の途中にいると言える。
「日本の女子サッカーは成長中だ。」
「国内の女子バレーボール人口は60万人だが、女子サッカーは3.5万人しかいない。」
「日本の女子サッカーには大きなポテンシャルがある。アメリカという良い手本に続いていきたい。」と佐々木監督はコメントを残した。
以前、コメント欄でリクエスト戴いた「
なでしこ」について、今回は翻訳させて頂きました。元記事が5月18日付の記事ということで少々古いものを引っ張ってきてしまいましたが、いかがでしたでしょうか。
また、6月18日から始まるU-17W杯、6月19日からのU-22五輪予選に続き、女子W杯もいよいよ6月26日から始まります。NHKBSでは女子W杯の生放送もあるようなので、観られる環境にある方は是非注目してみて下さい。
[女子W杯ドイツ大会関連のリンク]
JFA女子W杯特設ページNHK放送予定
ほまれ
前エントリーでは、沢山の応援コメントありがとうございます!
自分が数時間かけて書いた記事が大勢の方の数分間になっていること、とても誇りに思っています。日本語から英語までまだまだ勉強することも多いですが、今後ともどうぞ宜しくお願い致します。
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やっぱり女子も身長面で苦労してるんだねぇ
左SBの15番ェ…
大野さんまだ代表なんですか
足速くてドリブルできるけど決定力(特に重要な試合で)がちょっと
永里はいい相方いれば活躍できると思うんですが
早く横山さんあたりが代表に来てほしいとこです
女子の方が男子以上に身体能力で苦労してるよ
もっと女子サッカー人口増えないとな
今さらながら女子サッカーの存在意義がわからん。
あれだ、良血統を掛け合わせるんだ
ESPNの記事でしたか。アメリカだと女子サッカー人気ありますもんね。しかし日本の女子サッカー人口3.5万かぁ…。十数年前、自分が小学校の頃は学年に一人しかサッカーやってる娘いなかったけど、最近は地元のクラブチームでも男の子に混じって練習してる女の子をチラホラ見かけるので、増えてるって感じはしますけどね。しかしすくねぇ。
なでしこといえば03年に国立でのW杯プレーオフ観に行ったな。
アレをキッカケに女子の人気向上に川渕が動いてたけど、いまいち人気定着できなかったよね。
ここで結果を出して今度こそ人気定着できるといいね。
アメリカではサッカーは女子供の物と言われるだけあって、層が厚いね
あの5人抜き?ゴール決めた子は選ばれたのかしら?
ってまだ高校生ぐらいだったっけ・・・
女子サッカー取り上げてくれてありがとー
ワールドカップも始まるので
これで興味を持ってもらえる人が増えるとうれしいな
日本チームが活躍したらまた記事お願いします。
話題逸れるけど女子サッカーといえば、
ドイツの女性マンガ家が描いたゴシック・スポーツてマンガがあるな
絵はカワイイし話も面白い
ネットでもちょっとだけ見れる
ほぼ毎日このサイトを訪れるけど、
サイトを開く度に澤の顔が飛び込んでくると、
精神的にキツい。
岩渕真奈はかわいいよ
>今さらながら女子サッカーの存在意義がわからん
Jリーグの低迷ぶりを見れば、男子サッカーの存在意義も低いわな
>女子サッカーの存在意義がわからん
>Jリーグの低迷ぶりを見れば
アベック釣りとはたまげたなあ
サッカーやるだけの運動能力があって容姿もそこそこの女子も沢山いるだろうが、
そんな女子はまずサッカーの道には進まないだろう・・・
>今さらながら女子サッカーの存在意義がわからん
>Jリーグの低迷ぶりを見れば、男子サッカーの存在意義も低いわな
男子サッカーの収益にオンブに抱っこ。
それで男子中学生に負ける様なチームがW杯優勝狙ってますwww
左SB、オモリ入れてるみたいに動きが・・・
完全に穴じゃねーか。他の動けるFW控えでもいれたほうがいいんじゃなかろうか。
でも、上手いよね。
ゴールまで、あともう一歩なんだけど・・・
しかし、思ったよりアメリカチーム、美人多いな。
黒人も少ない。黒人はバスケをするのか?
というか男子サッカーの存在意義が低いとか言う人がなんでこのサイトみてるのか
なでしこの優勝が決まってからの書き込みだけどブログ主の
トピックの取り上げ方は見事でしたね。
ここのコメントで女子サッカー及びなでしこを
こき下ろしてた人は今何を思ってんですかね?
何はともあれまたいいトピックの取り上げ方を期待してます。
なでしこおめでとう
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